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今朝、一緒に駅までへの道を歩いていた我が夫が突然「あっ」と叫んだ。

「Mちゃん、あの映画ミタインデス、しお さん デス。」

今までにも、サザンチキンを「南鶏肉」と読んだり、なんでも勝手に日本語に訳しては得意そうな顔をしている彼なのだが、この時ばかりは本気で何を言っているのかわからなかった。

「塩・・さん?」

うーむと考え込む私に彼はものすごく不満げ、手足をじたばたさせて抗議する。

「あれ、あれ!!」

もどかしそうに伸ばしたその手の先に私が見たものは、

アンジェリーナ・ジョリー最新作「THE SALT」のポスター。

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★わーい、塩さんデス!


普通に読まんかい!!!

しかも何で、「さん」をつけるのだ?

そういえば、この前ミスタードーナツの日本名をからかってたずねたら、私が予想した「揚げパン氏」ではなく、「どーなっつ さま」という答えが返ってきたっけ。ううむ、我が夫てつおよ、君は日本のコメディ界にデビューするとよい。

更には、「中途半端な日本語なので、分からなかったわ!」と意地悪げに応えた私に対し、むーと怒っていたかと思うと、「Mちゃんの頭はピーナッツデス!日本人じゃアリマセン。」と反撃してきやがった。そうきたか。

何故そんなに、すべてを日本語に訳したがるのだろう。異様なほど日本が好きでいてくれるのはありがたいが、自分が日本人だと勘違いしている節があるので困る。

先日はロンドンの街中で、日本から観光にこられた若いカップルに大英博物館への道を訪ねられた。私が日本人だとわかって、声をかけてくださったのだろう。久々に日本語で会話ができると、ウキウキと道のりを説明しようとしたところ、横から要らない子がしゃしゃりでてきた。

「ここ みち まっつぐ あるきマス そして 10ふん あと みぎ 行きマス。」

ニコニコと得意げに説明するゴードンであったが、そのカップルの方々は「いや、あなたじゃなくて!」という思いでいっぱいであっただろう。しかも分かりにくい、プラス、アバウトすぎる。10分って何?!

しかし、私がしゃしゃり出ていこうものなら、また「ぶー」と怒ってしまうので、何も言えずに黙るしかない。ごめんなさい、本当に申し訳ない。

全くわからない説明にもご丁寧にお礼を言ってくださり、彼らは去っていったが、ゴードンは「えへえへ」と嬉しそう、「お礼言われちゃった!」と、真っ赤になり喜んでいた。

彼らは無事に大英博物館に辿り着けたであろうか、今も心配している。

DSC07004.jpg
★ムール貝を8月に1キロ一気食い。いつかあたるぞ、私。

さて、ここの所のロンドンは、いよいよじわじわ、あの暗ーい季節に向かっているようである。この前まであんなに晴れていたのに、毎日のようにお空は灰色で、朝も夕方も寒々と暗い。

ヨーロッパでも北のほうにあるイギリスは、冬になると全く一日のうちで日が照らないなんて恐ろしい日もある。

寒々とした古めかしい建物が並ぶ町並み、知り合いの少ない環境に、急に憂鬱になり、孤独になる嫌な季節なのだ。あーやだやだ。

イギリスに来るまで、天気が体調にこれほど関係するとは気がつかなかった。お日様がこんなに人間にとって大切だなんて、知らなかったのだ。

ヨーロッパの知り合いに冬を乗り切る秘訣を聞いたところ、「夏の間に思い切り日を浴びる。」、「汗をかく。」、「太陽の光に近いライトを部屋に置く。」、「太陽のある国に逃げる。」などなど。

そうか、これでみんなが夏の間思い切り肌を出している理由が分かった。あれは露出をしているのではなく、冬を乗り切るために必要なことであったのか。勘違いしていた自分、反省だ。

確かに去年日本に冬帰ったとき、あまりに昼間明るいので、ゴードンと二人してやたらハイテンションになったものだ。彼は、毎日Tシャツ一枚で過ごしていて、家族や友人に、「げっ、おかしくない?」と心配されていた程。

夏はもう行ってしまうし、太陽の光に近いライトはお財布と相談、太陽のある国に逃げるのは時間と相談・・後は汗か。

ということで、ウォーキングをかねて、じょみーちゃんとまたまたイーストロンドンに行ってきた。目的は美味しく辛いパキスタン料理と持ち込み可能な美味しいビール。歩いて食べて汗をかこうという企みである。

晴れていた中をニコニコ歩いていたら、文字通り「ドシャー」という、悲惨な雨が降ってきた。この国の天気にはいつも驚かされる。慌てて傘をさすが、全く機能しない。洪水か?!

「私たちにカレーを食べさせない気?!キー」と、じょみーちゃんが叫ぶ。本当にそのつもりらしい。参った降参、薬局で雨宿りをしよう。

仕方が無いので薬局でうだうだしていたら、あっという間に晴れてきやがった。ロンドンの空は多重人格らしい。

改めてずんずんと東に向かったのだが、ロンドン生活が長い私たちも、町並みが変わるに連れて、なんだか自分たちが本当に英国にいるのか、分からなくなってきた。

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★ブリック・レーンは今やアートな街として人気。

レストランがあるホワイトチャペルという地域に近づくにつれて、道にあふれていたのは、礼拝を終え白い民族衣装を着たエスニックな人たちの波、波、波。

19世紀には「切り裂き・ジャック」の舞台となったかつての貧民街、イーストエンドだが、今はインドやアラブ系の移民の方がたくさん移り住んでいるとは聞いていた。まさか、ここまでとは。

礼拝の後だからだろうか、異様に人の密集度が高い。く、苦しい。私は義弟のいるエジプトに来てしまったのだろうか?バラマーケットだってこれ程に混んでいないぞ。

ここが英国だと、誰が信じるだろうか。いや、ここが「ロンドン」だといえばみんな頷くだろう。

人の波にもまれて、身動きも取れないほどの群集の中をすり抜けて、ようやく辿り着いたレストランTAYYABSであったが、なんだか色々なことを考えさせられてしまった。※店のHP、アジアンな音が出ます。注意。

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★ラムチョップはものすごい煙とともに現れた。

イギリス人の友人Jが、いつだったか、「イギリスは侵略を繰り返してきたから、罰が当たったかな。」とブラックジョークを飛ばしていたが、彼は決して他の民族を差別しているのではなく、「イギリス人以外の民族がロンドンにこれほどまで多く住んでいる事実」をジョークにしただけ、そしてそれは事実、私も身をもって体験している。

街を歩いていれば、英語以外の言語が聞こえる。
買い物に行けば、驚くほど読めない、英語以外の看板がある。

「いいんだよ、世界はみんなのものだから、イギリスに移住した事で、みんなが幸せならそれでいいよ。」と彼は笑っていたが、なんて懐が深いんだろう。町全体が他の国と見間違えるほど変わってしまっているのに、彼らの優しさと寛容さには、せめて自分はおとなしく謙虚でいようと、思わずにはいられない。

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★オクラのカレーに故郷を思う。

不思議だが、長くいれば長くいるほど、イギリスに愛着もわいてくる。イギリスへの感謝も産まれてくる。暗い冬だろうが、寂しかろうが、嫌なら日本へ帰ればよいのに、居座っているのは私の責任なのだ。

頂いたお料理はとても美味しかったが、なんだかそれ以上に学ぶことが多い一日だった。私もここでは「移民」の一人である。感謝して、生きていこうと思う。



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ロンドン・レストラン・カフェ・パブ | コメント(21) | トラックバック(0)
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