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夫が爆笑しながら帰ってきた。

何でも、ロンドンの2012年オリンピックに向けて、交通局のCommissioner(長官とか、署長みたいな、大変お偉いさん)が、開催時の、公共交通機関の混雑を避けるため、公式なアドバイスを口にしたとの事。


その内容。

1.「家から働け」

・・・・初っ端からのけぞるのである。受付窓口や、レジ、工事などなどなどなど、にかかわる人は、どうしたらよいのだ。

「スタッフには、自転車や徒歩で仕事に来るよう、促進しろ。」

うち、めっちゃ遠いんですが。電車で1時間かかるんですがああ!!しかも、こっちは、自転車は車道しか走れないので、怖いのである。


2.「ビールを飲みに行け」

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★うえええ、本気ですか。

みんなが混雑時を避けるように協力すればきっとうまくいくよ、とその彼。
パブで暇をつぶせと言うことか?一刻も家に帰りたいみんなに、パブに行けと言う事なのだろうか。
むしろ、そのおかげで、ますます「仮病」を使って、会社を休む、二日酔いの人が続出するのではと、心配でならない。

3.「辛抱しろ。」

こ、これ以上、辛抱強くなれって、なんかの訓練キャンプですか?すでに、ロンドン5年、特に電車に関してはずっと辛抱しているんですが。雪の中、凍えそうになりながら歩いたことも、電車にいきなり閉じ込められて、膀胱炎になったことも、バスから突然、見知らぬ町で降ろされたことも、それでは、辛抱足りませんか?


そのほかにも、交通局は、混み合うと予想されている駅が確認できるように地図を発表しているようなのだが、

「混み合う駅には【なるべく行くな】」

・・・・・

無理です。まじで、無理。
夫、その駅周辺で働いているですよ。

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★思わずみんな、こんな顔になりそうでした。

このアドバイス、イギリスの大衆紙などでも「BE PATIENT,HAVE A BEER!」(辛抱しろ、ビールを飲め)などと、すっかり皮肉られていたが、夫のオフィスでも、さすがにブーイングの嵐。

「これは何かの冗談か?」
「ビール代出してくれるなら行くけれどな。」
「家から遠隔操作するシステムを取り入れ、教育するのに、ほとんどの会社ではさらに数年かかりそうだが。」
「やっぱりな。」
「うん、やっぱりな。」

それで、夫も爆笑しながら、帰ってきたわけである。

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★ちなみに、グレート・ブリテン。グレートだ。

さて、しつこくも、一時帰国の話。

かつては日本に住んでいた私、以前は夫が色々うるさく日本をほめるたびに、「普通じゃん、それ。」と、冷たくあしらってイライラしていたが、今回の一時帰国、たった2年振りであるのに、まるで自分が「完全な旅行者」みたいな錯角に陥るほどびっくりしたことがいっぱいあった。

まず、今回は朝一番のフライトであったため、前日はヒースロー近くのホテルに泊まった。寝るだけであったのでどうでもよかったが、クリスマスイブであったため、あまりに寂しいのもどうかと、そこそこのホテルを予約したのだ。

当然、歯ブラシ、なし。ドライヤーは、壊れている。いつもの事である。

私はこれが分からずに、ヨーロッパに来た当初、夫が必死ではブラシを携帯するのを見て、「ホテルにあるのに。」などと、不思議に思っていたのだ。

だが、今は、痛感したおかげで、旅行には必ず「歯ブラシセット」が欠かせない。

日本に無事到着し、関空でおいおい二人でうれし泣きした後、バスに乗って京都に行った。

今回は、合計で10日ほど、ホテルに泊まる必要があったため、予算の都合で、「寝るだけ」のホテルばかりを選んだ。安い順番から検索をかけて、「あ、これでいいや。」と、適当にぽちっとした。

だが、最初の京都のホテルで、二人で驚いた。

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★使っちゃった後でごめんなさい。

いや、笑わないでほしい。ヨーロッパから来たわたしたちに、これは驚異的なアメニティである。

くし、かみそり、シャワーキャップ、シャンプー、リンス、石鹸、それに、コットンパッド、麺棒、髪を結ぶゴム?えええ?

しかも、部屋には、「お洋服の消臭に。」リセッシュ。

さらに、コーヒーから紅茶、祇園辻利のほうじ茶、緑茶に梅昆布茶。

空気清浄機に、加湿器。

な、なんじゃこりゃ。


私は以前、ピアニストの仕事で、日本各地の有名ホテルにお邪魔させていただいていた。
その際に、楽屋として、お部屋をお借りすることもあったが、それはもう、絢爛豪華なものから、シンプルでスタイリッシュなものまで、いろいろあった。

それでも、その時は、どんな煮えたぎった、あほな頭を持っていたのだろう、「ふーん」ぐらいに思っていたのか、仕事のことに精一杯で気が回らなかったのか、まったくそれが、普通だと、勘違いをしていたのだ。

それが、どれだけ、思い上がった間違いであったか、今思えば、恥ずかしい限りである。今であれば、飲まなかった日本茶は、絶対にイギリスにもって帰るのに。貴重なんだもん。

その後も、泊まったホテルには、

携帯電話の充電器、

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★あまりにびっくりしました。


ただで選べる入浴剤をもらえたり、ロビーでコーヒー、紅茶、オレンジジュース無料サービスがあったり、しかも、どこにいってもシャワーは勢いよく、たっぷりお湯が出て、ウォッシュレットトイレもついていて、夫も私も、パラダイスにいるような気になった。

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そして、飲食店。
夫が、「牛丼が食べてみたい。」と言うので、チェーン店のひとつに連れて行ったが、200円台のそのお値段に、ひっくり返りそうになった。

朝の時間だったので、定食にし、のりがついてきたが、夫は「もちん、のり、もってかえろー!」とやたらに興奮し、イギリスにまで、その小さな海苔を持って帰ってきてしまったほどである。夫のかばんに、「○○屋」と書かれた、小さな海苔が、くしゃっと入っているのを、イギリスで発見したときには、なんとなく哀れで泣きそうになった。

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★いっぱい置いてあるサービスのドレッシングやしょうが、ごまとか、涙出るよね。

「あたたかいご飯が、朝でも夜でも、どこでも食べれて、しかも安くて、おいしくて、日本にいると、俺は常におなかが減ってる気がする。」と、遠い目をして、悟ったように夫は話していたが、そういう彼、デパ地下で、コンビニで、駅前で、常にその目をきょろきょろ光らせ、

「あれはなんですか?」
「これはなんですか?」
「食べたいんデス!」
「これ ちょう(名古屋弁。頂戴の略)」

私より忙しく、特にお菓子に関しては、きびきびと動いていた。愛する鼓月さんの千寿せんべいは、滞在中に30個は食べていたのではないか。京都で、鼓月さんの茶房に行った際には、感激のあまりに、

「これも あれも これも あれも そして ミルクティーと 抹茶ちょう ちょう! ちょうだいんです!!」

と、お店の人が、思わず笑いをこらえ切れないような、興奮っぷり、あんみつをいただいては、「ほえーーーー。。。幸せ。。。」と、ほっぺたどころか、顔全体がもはや、くちゃくちゃに下がってしまっていた。

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★無作法ですいません。

私に電話がかかってきて、失礼ながら席をはずしたが、3分ほど経過し、戻ってみれば、全部空っぽ、言葉にならない怒りがこみ上げたものである。

お店を出てみれば、隣にある、京ばあむなどの他のお菓子屋を発見、「こ、これも!!」と、駄々をこねるので、「勝手にしてちょー!」と、置き去りにすると、「これ いっぱい くだせえ。」などという声が、背後から聞こえていたのだ。あああ、頼んでる!

そして、すべてが、ありえないほど完璧に、きれいに、ラッピングされているのだ。びっくりしたのは、コンビニのチョコレートも、一個一個、紙に包まれていることである。200円しないチョコレートでも、ガムでも、箱に入っているので開けると、一個ずつ、金銀みどりの紙で、包んであるのだ。たまげた。

そして、どこにでも、開け方の説明や、「ここから開けてください」の切りこみがあるのだ。

ミントタブレットなどは、一粒ずつ出てくるように、容器が設計されているものもあり、夫は「ありえない」と首を振っていた。
「オンリー ジャパンだ。」

それから、自動販売機で、温かな紅茶が売っている事実に、夫はものすごい衝撃を受けていた。

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両親に連れて行ってもらった、ステーキレストランでは、なんと、お店のバスルームに歯ブラシが完備されていた。お食事後の歯ブラシがついてくるのである。

そして、とあるトイレをお借りしたとき、夫がなかなか出てこなかったので、「どうしたのだ」とつつくと、「す、すげいよー、ビデオ とりますた!」

日本のウォッシュレットのすごさはYOU TUBEなどの動画でも紹介されているが、これ、本当に、ロンドンではお目にかかったことが無い。
私だけかもしれないが、日本以外の国でも、めったにお目にかからない。

夫は日本に何度もきているので、その凄さは分かっているつもりであったが、今回は、「ぱちぱち」としてしまったそうだ。
まず、ドアを開け、近づいたら、いきなり、便座の蓋が自動であがった。それで「ひょえーーーー」となった夫、座ったら、なんと、温かい。

これは撮影しなければと、一人で、アホにも、個室に閉じこもり、色々ボタンを押し、撮影していたのであるが、その最中に、ボタンを押していないのに、水が勝手に流れ始めたと言う。

「こわれちゃった。」

そう思った夫であったが、後から、常にトイレをきれいに保つために、水を少しずつ、流しているのか、それとも、勝手に「終わる」と同時に流してくれるのか、ビデオを見て二人で研究したが、日本を遠く離れた私たちには謎のままであった。

しかもそのトイレ、自動で流してくれるらしく、センサーに、うっかり手を近づけた夫が、「ひゅおおおおんん」と流れたトイレに「おわああああ」とおったまげる姿まで映っていた。トイレ一つで大騒ぎ、安上がりな夫である。

なんと、その後、消臭機能もついているとのこと、ビデオで発見したが、どこまで凄いんだ。

そして、手を洗う際には、シンクに手を差し入れると、まず、ソープが自動で出てくる。そして、水が、温かな水が(凄い)自動で流れる。
その後、たまげたのが、温風まで流れる。その間一歩も動かないでいいのだ。

これは一体、本当に、私は、ここで30年も生きていたのかと思うほど、びっくりした。感動した。

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★回転寿司の進化に、夫はビデオカメラを回し続けてた。

一分の狂いもなくちゃんと動いている電車、1万円札を入れると、お札でおつりをくれる自動販売機、あんなスピードで走っているのに、ものすごく静かな新幹線、一度に切符を2枚以上重ねてもきちんと動く、改札、24時間開いているコンビニ。。。とにかく、以前ご紹介した知人ではないが、私たちも、すっかり驚いてしまった。

すっかり、エネルギーももらい、カルチャーショックも覚えながら、楽しい日々はあっというまに過ぎ、出発日の朝、関空から家族に電話をしたのだが、不覚にも、やっぱりぼろぼろと泣いてしまった私。

急に、猛烈に涙が出てとまらず、なんか、自分のキャラクターとは違うと思いつつ、涙がぶああああああと出てきて、止まらなかったのだ。それを見た夫、「もちん わたし おばさん 話す。」と受話器を奪い取ったはいいのだが、

「おばさん ほんとう ぜんぶ ありがと ござますた とくに おおきな 肉 かいました ほんとう おいしかった 大きな 肉 かいました ありがとう また あいます 肉 おいしかた 肉ありがとう。」

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お正月に、お肉が好きなゴードンのために、祖母が「孫の刺身はどうでもええ」と、素晴らしいお肉を用意してくれていたのだ。
しかも、祖母は、80歳を超えるというのに、鉄板の上で、それをじゅうじゅう、男前にも厚切りに豪快に焼き、モダンなマッシュポテトまで添えてくれた。本人も、じいちゃんも肉など、ちっとも食べないのだ。それなのに、確実に祖母の顔の3倍はあるその肉の塊を、惜しげもなく、ばあちゃんは、ゴードンに、家族に、ご馳走してくれた。

「・・・・・ふわえええ・・・」と、言葉にならないで、変な声を発して、「おいしい・・・」ととろけていた夫、それがどうも、忘れられなかったようで、思わず、電話でそれを口走ってしまったのだが、

となりにいた私は、「え?肉の話?いま?この時に?なぜ?繰り返し?」と、
ぐるぐると、肉肉肉だけが頭をめぐってしまい、急に笑いがこみ上げてきて、泣いているのに、笑いが止まらないと言う、どこまでも関空でおかしな人に認定されてしまったと不安でたまらない。

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★お肉といえば、京都の焼肉弘 先斗町店の方々は、2年ぶりの私たちの事も、覚えて下さっていて、いつもと同じく、お外まで手を振ってお見送りしてくださいました。じーんとしました。


そして、出発のとき、「いやだあああああああ!!!」と駄々をこねる夫の手を無理やり引っ張り、「ほら いくよ!」と、ゲートに歩き出したのだ。「いやだああああああああああ!」夫は本当に、ものすごく重かった。足が、真剣に、関空にへばりついていた。

「家に帰るんだよ!」そういうと、「ロンドンは家じゃない!いやだいやだ!」

機内で、機内食を食べるくらいだったら、おにぎりが食べたかった。機内食が嫌いなのではない、また、当分帰れないのだ、一食でも多く、日本のご飯が食べたかった。だから、最後のあがきで、ワンカップとおにぎりで乾杯したかった。

「うわあああ」とうるさい夫をおいて、ゲート近くの売店に寄った。

「これからね、イギリス帰るんです、2年ぶりの旅行、楽しかったです。」思わず、レジのお姉さんに話しかけた。

「お気をつけて、またお帰りになれるといいですね、日本も相当変わったでしょう、次回も、お気をつけて、帰ってきてくださいね。」

そうして、「ありがとうございました!」と笑顔で送り出してくださった。

相変わらず、足取りが重い夫に、「ロンドンが私たちの家、おかんがそういっとった。やることやって、しっかり働いて、また、その時は、日本にこればいい、でも、ロンドンが、私たちの家、日本に帰るんじゃなくて、来るんだよ、おかんはそういってた。」と、繰り返した。

自分にも繰り返していたのだけれど、それは、夫に悟られたくなかった。私は、ロンドンで、普通に、平和に暮らす。それが、こんな、素晴らしい里帰りをプレゼントしてくれた、夫への一番の恩返しだと思った。

「ロンドンに帰ったらやりたいこと、いっぱいあるよ。一緒に、手伝ってね。」

そういうと、夫は、しょげながらも、小さく、うん、と頷いてくれた。

飛行機から見る日本は、あっという間に小さくなった。またね、日本、またね。友人、家族、みんなの笑顔が浮かんでは、胸にこみ上げたけれど、私は、ロンドンで前向きに生きていく、それだけを考えようと、思っていた。

機内で飲んだワンカップ、おにぎり、本当においしかった。
配られた、お水のカップに、「日本の水」とかいてあり、思わずもって帰ってきてしまった。帰宅した次の日の朝、冷蔵庫から取り出して飲んだら、まろやかで、優しくて、祖国の味がしたので、ちょっと泣いたが、「やろう!」と力も出た。

そして、帰国から2週間。
ジムにも入会し、ランニングで汗をかき、友人といっぱい笑い、普通の毎日だけれど、私たち、元気です。日本の皆様も、お元気で、次にお会いできるまで、私たちもがんばります。

★コメント欄再開しております。



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