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ロンドンでまじない療法。

2010/04/16 Fri 11:06

DSC02259.jpg
★病院が怖いんデス★

困ったことになっている我が家だ。

実は前回日本に里帰りした際、ちょうどロンドンに戻る一日前にものすごい風邪を引いてしまった。その状態で飛行機に乗ったのだが、楽観的過ぎる私は、機内で何の対策もとらずに「がーがー」寝てしまったらしい。

風邪薬の影響もあったろうが、気づいたときにはすでにヒースロー上空であった。隣ではいつものごとく寝られずに十数時間を一人で過ごしたゴードンが、ぶーとした顔で私をにらんでいた。

さらっと無視をして、ブランケットなどをたたんでいると、耳にものすごい激痛が走った。そして、そのまま、何も聞こえなくなった。あ、やってもうたと思ったがもう遅い、立派に航空中耳炎である。

それからずっと町医者と呼ばれるGPに通っていたのだが、症状が悪化して眩暈で立ち上がれないほどになってしまった。医者に通っているのになぜ悪化するのだと疑問に思った方は、どうぞこの先を読み進めて欲しい。

誤解のないようにお話したいが、私はイギリスが好きだ。住まわせてもらっていることに感謝をしている。

日本にいた頃に、一緒に仕事をしていたアメリカ人のシンガーなどが、「あー、日本の納豆って何であんなに臭いんだろう。」と顔をしかめるたびに、「何もあんたに頼んで日本に住んでもらっているわけじゃないでね、日本にいるのはあんたの意思だからね、納豆が嫌いで文句言うなら国に帰れば!!」と、毒づいていたこともあり、知った顔で「イギリスがどーの、日本と比べてどーの」というのは私は嫌だ。

イギリスは移民に対して、今こそ慌てて厳しい策をとっているが、その昔は本当に寛大で受け入れようとしてくれていたように思う。その結果、色々な人たちがあちこちから押し寄せすぎて、今は収拾が付かなくなっているのではないか。

だから、私は本当に感謝している。イギリスの人の暮らしや文化を尊重したい。土足で踏み入りたくない。自分が日本でそれをやられたらものすごく頭にくるからだ。前回里帰りしたときも、美しく作られた京都の石庭に、柵を乗り越え進入し、その砂で作られた模様をすべて台無しにしている観光客がいた。猛烈に頭に来て、思わず日本語で怒鳴ってやったが、英語ではない言語で3倍以上に怒鳴り返されてしまった。

話がそれたが、だから、私はこの国で静かに感謝して生きている、つもりだった。

耳の調子が悪く訪れたGP(町知者)は、私の耳を見ると一言、「耳垢がたまっているのかな、うーん。」と言い、麺棒を買うように指示をした。

帰国直後の疲れもあって、反発する威力も無いままフラフラ麺棒を買いに行き、ゴードンに「これが私の今回のお薬です。」と見せたら、「・・・変わったお薬デスネー。」と、呆れられてしまった。

その後、熱まで出てきて、ふーふー苦しかったので、もう一度GPに予約の電話をすると、3日後まで予約が取れないという。3日後でよいのでと返事をし、這い蹲るように出かけていった。

前回とは違うドクターが、耳を見て、「あー、耳管に炎症があるなあ。シンクにお湯をためて、ハーブのオイルを落として、蒸気を一日4回吸いなさい。」と指示してきたので、「薬は無いんですか?」というと、「まあ、これで治らなかったら考えましょう。」との事だった。

数週間後、「これ」でもちろん治らなかったので、再び出かけていった。すると、私の登録が勝手に消されていた。理由は分からないが、「あー、登録がなくなっちゃってるから、再登録してね。」と言われ、眩暈のする頭でもう一度問診表のようなものを一から記入し、ようやくドクターに会うと、「へー、何だろう?しょうがとオイルを混ぜたものを耳にたらすといいと思うよ。」と言い放った。

ぎゃーぎゃー騒ぐ私に、彼は渋々普通の薬局で買える薬をいくつか指示したが、もちろんそれらも全く役に立たなかった。

なぜほかの医者に行かないのだ?なぜ直接違う病院に出かけていけないのだ?予約?と色々疑問はあると思うが、イギリスでは自分が住んでいる地域のGPに登録をして、そこの医者にしか、かかれない。耳鼻科にいきたい場合も、皮膚科にいきたい場合も、そこでまず診てもらって、その医者の判断で「紹介が必要。」とならない限りは、勝手に専門医にかかれない。

病院にいきたい場合は、まず自分が登録しているGPに電話で予約をする。それがうまく取れればいいのだが、たまに医者がホリデーでいないとか、満員でなどの理由から、予約が数日先になることもある。

じゃあ他の手は無いのかというと、私立の病院という手もあるが、全額自己負担なのでものすごく高い。ちなみに今回、ものすごく切羽詰っていたので、色々電話をかけてみたが、平均的に診察だけで200ポンド、(今の日本円だと35000円くらい。)プラス、処置をしたらそれにかかるすべての費用、処方箋の費用などが、一回一回かかるとの事だった。

それでも健康には変えられないので、泣く泣く出費を覚悟していたのだが、最後にもう一度だけGPに行くことにした。今日の朝である。ゴードンもさすがに心配し、付いて来ると言うので、二人で「多少大げさに話して、絶対に薬を出してもらおう。」とひそひそ話し合った。とは言っても、かなりの重症なので、そんな演技をしなくてもきっちり直して欲しいものである。

今回はアラブ系の先生であった。診察室に入るなり、私はぐったりとしたようにゴードンの肩にもたれかかり、「うぐー、眩暈がー!立てない!」と大げさに苦しんだ。

ゴードンは打ち合わせをしてあったのにもかかわらず、私の演技を見て本気で私が苦しいと勝手に思い込んだらしい。「Mちゃん、ダイジョウブカ!!」と、思わず半泣きをしながら本気で心配してしまった。

私は調子に乗り、「耳が痛い!目がぐるぐる回るー。」とやっていたら、ゴードンはいっそう目のふちを真っ赤にして、「イタイイタイ 飛んでキー!!」などと、必死でまじないをかけている。まじないで治るんだったら、治っている。今までの治療法もすべてまじないに近いではないか。

すると、それを見ていたドクターも一緒に涙ぐみ、「まって!すぐに専門医を紹介してあげるから!」と、あっけなく用紙を取りに診察室から出て行ってしまった。

私もあっけにとられ、思わず立ち上がり、「あれ、本気かな?」とドクターの後姿を覗いたりしたのだが、そのあまりの私の変わり身の早さに、ゴードンは「うー?」と面食らっていたようであった。

こうして、2ヶ月ほど悩んだ「まじない療法」レベルから、ようやく専門医に診てもらえるようになったので、ほっとしている。とはいっても予約が取れたわけではなく、「専門医に紹介しますよ。」という許しが出ただけである。この後GPからの電話連絡を待ち、指定された日にようやく診てもらえるとの事だが・・・。

数ヶ月先とか、ないよね?(ドキドキ)

何度も言うが、私はイギリスが好きだ。

早くこの眩暈が治りますように。そして、この国で再び、静かに穏やかに暮らしたいものだ。(下手な演技はこりごり。)







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イギリス・日常 | コメント(18) | トラックバック(0)
コメント
No title
ごーちゃんがもっちゃんの演技に本気で戸惑う姿がありありと想像できた。笑

でも良かったね。とりあえず専門の先生に診てもらえそうで安心した。
そっちでも多少オーバーに訴えたほうがいいよ、きっと。
というか、きっと日本人は大人しいから少しくらい頑張ってオーバーに伝えないと分かってくれないのかもしれないね。
やっぱり名古屋からは何もしてあげれないけど、がんばれ!!
こっちの薬局で売ってるようなお薬で送れそうなものはいつでも言ってね。
うおおお
イギリスの悪口を言わんように頑張ってますね。えらいよ。モグさん。
しかしモグさんの耳、大丈夫かなあ。
航空中耳炎の治療法検索してみました。

①耳の空気ぬき
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/tyuujikoukuu.htm
普通つばを飲み込むだけで空気が通って治るのですが治らない時は、
口は閉じて鼻をつまんで『んっ』と息を耳から空気抜きをすると治るのはバルサルバ法といいます。
(一応、耳の空気ぬきしてみてね。)

②お薬の数々
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10B30500.html
抗ヒスタミン薬、消炎酵素薬 副腎皮質ステロイド薬

しかし、この日記、のろけてんなー。
モーリスも…
出張でロンドンに1ヶ月滞在してたんですが
食あたりで具合を悪くした時どこも
受け入れる病院がなくて大変だったみたいです。
アメリカも保険の種類によって行ける病院、行けない病院があって、主治医を見つけて登録しなきゃいけないです。
それにしても中耳炎心配ですね!
熱まで出てるのに・・・
Re: No title
ゆきの、ありがとう。本当に今回は結構心細くて、ゆきののメールがうれしかったよ。
とりあえず、経過報告するね!

ゴードンは本気であせってたよ、病院の先生以上に信じていたと思う!想像できるでしょう、おかしいに!
Re: うおおお
涼一さん、ありがとう。

早速リンクのページを訪れてみました。
ああ、この方法もイギリスで言われましたよ、確かに!!

治らないんですよね、でも。薬で治るものなら
数週間お酒を断ってでも治したいです・・。

送っていただいたリンク凄く役に立ちました、ありがとう。
Re: モーリスも…
RISAさん、モーリスさんもお辛かったんですね!
次回イギリスに起こしになるときは、お会いできたらうれしいなとお伝えくださいね!

RISAさんも一緒に来ないかなあ。

アメリカは中耳炎や副鼻腔炎の治療は、何が主流なのでしょうか。
薬局で買える薬はあるのかな、イギリスと割と似ている薬が多いので、
少し気になりました。
お大事にです。
えー大丈夫ですか。。。??v-11
私はいたって健康優良児なので、イギリスに来てから一回も医者のお世話になったことがないんですが、
大変ですね、、早く良くなること祈ってます。
No title
お体を壊されていたと言うのは、こういう事だったんですね。企業の駐在さんは会社が医療費を持ってくれますが、僕たち一般市民は、高くてプライベートなんてかかれませんしね~

多分、命に関わる訳ではないので、A&Eに行ってもかなり待たされると言う気がしますが、A&Eに行ってみると言うのも一つにてかもしれませんね。

今一応医学部で働いていて、周囲の連中に聞くと、やはり誰に診てもらったか、GPのキャラクターに拠りずいぶんと対応は違うみたいですね。今回されていた様に、演技でもいいから必要以上に重症感を漂わせる事、如何に自分の状況が最悪かを強く主張する事などが病院(コンサルタント)へたどり着くコツの様です。

ちなみに運が悪いと、研究室にいるポスドクの英国人は、secondary schoolの学生時代に膝の軟骨を損傷し、ばんばんに腫れ上がった状況で2年手術を待たされたと言っていました。その彼、実はまた最近膝を痛めたのですが、今度は当たった先生が良かったようで、3週間で無事に手術となりました。当たり外れは大きいので、登録しているGPを変えてみるのも良いかもしれません。僕の家族がかかっているGPの先生はとても親身で、僕が日本では小児科医だったことも知っているからかもしれませんが、とても対応が良くて、僕はラッキーだったと喜んでいます。

早くよくなると良いですね。ご自愛ください。
バルサルバ法
大きく息を吸い込んでから、口とじて、鼻つまんだ上で、鼻息を勢いよく出すんですよ。出口がないから、耳から空気がでるんです。
口とじて、鼻つまんで
「ん?」って力むだけにしてませんか?

バルサルバ法ってコツがあるんです。
もう一度やってみてね。
Re: お大事にです。
ERICOさん、ありがとうございます。
私も昔は病気なんてめったにかからなかったのに、
イギリスに来てからあまり体調がよくなく残念です。

優しいお言葉、ありがとうございました!
Re: No title
DR KENさん、またお越しいただけて凄くうれしいです。
専門家からの親切なアドバイス、とても助かりました。ありがとうございました。

早速主人にお伺いした話を色々話してみましたが、もし次回の
スペシャリストでも適切な治療が受けられないようでしたら、
GPを変えることも選択肢だね、と彼も納得していました。

原因がはっきり分かり、それに対する治療を受けられれば
何も不安は無いのですが、自分が病気を憶測するばかりで、
何が怒っているのか分からないのは本当に不安です。

2年も体の痛みを抱えて過ごされたお知り合いのことを、本当に気の毒に思います。
私も副鼻腔炎は3年目に突入しましたが、いまだに抗生物質すらもらえません。

一度日本に帰るしかないのかな・・。できたら、こちらでしっかり治したいです。
こんなことあるたびに帰っていたら、お金がなくなってしまいますものね。
Re: バルサルバ法
涼一さん、たびたび気にかけてくれて凄くうれしいです、本当にありがとう。

色々調べてみました、やり方も研究してみたので、
続けてみますね。ありがとう!
No title
その後、いかがですか??
大変でしたね。。
しかも病院でアロマのススメですか?!
日本ではまずない話ですね(汗
文化の違いがこんなところにも出るなんだと驚きました。

早く専門医に診てもらいたいですね!!

町医者制度は日本でも取り入れようか?
なんて話が数年前に盛りあがったような・・
確か勉強が大変になるからという理由で
お医者さん&大学が猛反発したんです。。
mog27さんのお話を読むと
本当に運が物言う制度で・・怖いですね(><)

どうぞお大事に^^
Re: No title
ブロッコリさん、こんにちは!

日本でも町医者制度が検討されていたなんて!
日本だったらうまく機能するような気もします、なんだか損得を考えずに責任を全うする精神が、きっと困った人をほうっておかないと期待してしまうんですが・・・

もちろん、イギリスでもたくさんの人に助けてもらって、やっぱり人の力って凄いなと思っています。

ちなみに先日は、プリンターが壊れえたから処方箋が出せないといわれましたよ!笑
副鼻腔炎・・・
コメントが遅くなりましたがその後如何ですか?
予約はいつになりました?

私も1月に副鼻腔炎で酷い目にあいました。
日本で「イギリスで副鼻腔炎の治療はない」と聞いていたので
結局こちらではGPにも行かず1週間ひたすら寝て治しました。
耳は2週間くらいあやふやな感じでしたね。
リンク先は体験記です。
私はその時その日本のお医者さんを信用していなかったので(薬も効かなかったし!)、
別にいいんですけれどね。

でもmog27さん、もう3年も副鼻腔炎を患っていらっしゃるんですか?
これって飛行機に乗る度に症状出ますか?
だとしたら今はぜんっぜん何ともないけれど、(慢性と言われたけれど急性だし!)
帰省時に治療した方がいいのかしら・・・?
対処法があったら教えて下さい。
Re: 副鼻腔炎・・・
lboro_ukさん、こんにちは!

昨日たまたま、あまりのつらさに検索でlboro_ukさんのブログをまた読んでいたところでした!ものすごく気持ちがわかっただけに、思わず涙ぐんで共感してしまいました・・。

それが予約まだなんですよ。手紙が来るので待っていてといわれて、待っています・・。なんだか予想していた展開です。

今はGPから抜け出せない領域なので、治療法も何もわからずに、本当に不安です。何か情報がわかったら、お伝えしますね。
はじめまして
はじめまして。
イギリスのwebを探していたらあたって日記の内容に驚きました・・・
すごいGPですね・・・。

うちのGPもかなりひどいですが、そこまでは・・。
専門医に診てもらわなくても抗生物質ひとつだしてもらえば済む話っぽいのに。

日系のプライベート医院だったら£200くらいで
治療してもらえるのではないでしょうか。
勿論安くはないですが、体にはかえられないのでは・・?

私もこっちでは専門医にはよく会いますが
大抵1ヶ月ー6ヶ月待ちです。
なのでよく日本に帰ってます(笑)。検査とかで。

お大事に!
Re: はじめまして
はじめまして、ブログへのコメントとてもうれしいです!ありがとうございました!

ひえー、最長6ヶ月待ちですか・・・いやな予感が当たってしまった。

やはり、プライベートに行くしかないのかなあと思います、もうこうなったらお金をためて
日本に帰ったほうが早いですよね。

お体の具合はいかがですか、どうぞお大事になさってくださいね。

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