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カフェやレストランに行けば、後姿を女の子に良く間違われていたゴードンだが、本人はアフリカの血が騒ぐのか、いたって好戦的で困っている。

私がロンドンに来て間もないころ、彼の会社の同僚とみんなでパブに飲みに行った。金曜日の夜、オックスフォードサーカス周辺といえば、決定的に立ち飲みである。同僚がタバコを吸うため、外でグラスを持って話していると、ふとゴードンが私の視界から消えた。

あれ?と思った私だが、一緒にいた同僚があんぐり口を開けて指を指した先には、ゴードンがものすごい勢いで二人の男の人を追いかけて走っていた。

それを見た同僚が、「ヤバッ、馬鹿、あいつ!」と叫ぶと、グラスを私に押し付けるのももどかしく、その後をダーと走っていってしまった。それに続き、その場にいたほかの同僚も見事にダーと後に続いた。

私は何が起こったかさっぱりわからず、ワインの酔いもあって、「集団忍者ごっこか?」と思っていたのだが、一緒にいた彼らのガールフレンドたちが、「喧嘩よ!」と叫んだので、あら、忍者ごっこじゃないのね、と思い、その後一瞬にして青ざめたのである。

うちのだんなが追いかけて、その後をみんなが追いかけて・・・えーと、ダメダ ワカラナイ!!

あわてる私に、残っていた人が教えてくれたのは、私が目を話した隙に酔っ払い二人組みが、「よう、お嬢ちゃん!」と言って、すれ違いざまにゴードンの頭を殴ったのだという。

うわっと思った瞬間には、もう逃げる側も追いかける側も相当遠くを走っていて、酔っ払い一行は止める暇もなかったそうだ。私など気づきもしなかったのだ。

どうしようもないので、みんなで待っていると、両端を同僚にがっちり押さえられたゴードンが「ハナセー ハナセー」と叫びながら連行されてきた。足を引きずられ、必死でもがくその姿は、まるで先生になだめられる子供のようでで、思わず「ぷ」と笑いを誘ったが、後で聞くと、ほかの同僚は殴った人たちをそのまま追いかけ、彼らはゴードンを連行する係りと、走りながら一致団結したらしい。

なんて機転の利く人たちだろう。

「落ち着け この アフリカン!」と同僚に怒鳴られ、ゴードンはそれでもじたばたしていたが、私が真っ青なのを見て、さすがにわれに返ったらしい。「殴られた事よりも、お嬢ちゃん呼ばわりされて、つい。」と言い訳をしていたが、私は「あほなことで命落としたらどうするの!!」とカンカンに怒れてしまった。

彼には、この「つい」が非常に多くて、困っている。先日も電車の中で、男性がゴードンの読んでいた日本昔話の本をしつこく覗き込んできた。

いやな気配だなと感じていたが、ゴードンは私が余りに「短気」に対して敏感なので、しばらくは我慢していたようだ。そのうち、その男性は、「お前本当に読めるのか、これ?」「変な言葉だな、これ、どこの言葉だ?」などと、難癖をつけてきたのだ。

ゴードンはもじもじっとしていたが、いきなり大きなその子供の絵本を男性の肩に「ドンッ」と立てかけると、「ハジマリ ハジマリー!」と叫んだ。

そして、「オジーチャンハ ヤマヘ シバカリニー!!オバサンハー カワヘー センタクッ!!!」などとものすごい大声で読み出したのだ。

男性の「うわ、なんだ、お前!やめろ!」という声が聞こえたが、知らん振りして私はその場を離れた。他人である。もうこうなっては巻き込まれないように避難して、本人に勝手にやらせるしかないのである。

「ムカシ ムカシー!!」などと大声を発しながら、ゴードンは逃げる男性を追いかけて本を読み続けた。

男性は決まりが悪くなったのか、次の駅で逃げるように降りてしまった。私の元に返ってきたゴードンは、「シュミマしぇん。」と一応謝っていたが、もう私は怒る気にもなれずに、ため息をつくばかりであった。

命があればいいのだ、下手な正義も命あってのことなのだと、いつも言っているのだが、本当に心配である。どうにかこの好戦的な部分が直らないものか、悩んでいるが、日本人といたり、日本にいるときには滅多に怒らないので、不思議である。ゴードンに言わせれば、「みんな シンセツ ネ。」と言うことだが・・・。

私の音楽の師匠が、「いやなことがあったらズッキーニを食べなさい!」といつも口癖のように言っていたので、こういういやなことがあった日には私は一人でぷりぷりと自分のサラダを作る。

●グリルズッキーニとチコリーのオリーブペースト和え●

・・・・・・・・・

・ズッキーニ 1本 スライス
・チコリー 1個  適当な大きさに
・ルッコラ  10枚くらい
・アンチョビ 2本
・黒オリーブペースト  大さじ2
・塩、こしょう  適量
・オリーブオイル 振り掛ける分

・・・・・・・・・・

1.ズッキーニとチコリーはグリルをして表面を焼いておく。

2.ルッコラと1の野菜を和える。

3.小さな容器にアンチョビの細かくしたものと、オリーブオイルペーストを加え、混ぜ合わせる。

4.野菜と3を和えたら、上から塩、こしょう、オリーブオイルを味を見てかけておしまい。


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ぱりぱりのガーリックトーストと合わせると美味しい。

なぜ、このサラダなのかというと、ゴードンがチコリーもオリーブオイルペーストも苦手であることと、イタリアの先生の教えを忠実に守って、である。

喧嘩をするような子には、ご飯は作らない。母親の気分で、いやーな気分で食べるので、おいしいけれど、美味しくない。どうか、このサラダをにっこり笑って食べれる日が早く来ますように!







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レシピ・サラダ | コメント(10) | トラックバック(0)
コメント
ズッキーニ
ズッキーニって健康にいいんですね。きっと。アンチョビ味のサラダかあ。これ、このまま、ピザの具になりそう。おいしそう。
No title
こんばんは。
今日も好い天気でしたね。
April showerはどこへいったのでしょうか.....

旦那様、結構激しい面もあるんですね。お若いからですよ、きっと。僕も若かりし頃を思い出すと、ずっと瞬間湯沸かし器的で無鉄砲だったと、今思い出すと恥ずかしくて穴に入りたい事ばかりです。

歳を取って分別が出来たからと言えば聞こえは良いですが、かといって、社会における不条理等と言った事に怒れるエネルギーは失いたくないとも思いますね。一見、温和に見えるようで、実はあらゆることに「諦めてしまっている」状態にはなりたくないものだと。かといって、立ち上がって「戦う」のかと聞かれると、そんな勇気も行動力も臆病者の自分には無いのじゃないかと思いますけど。年々歳を取って行く事を自覚してしまったことへの唯の悪あがきなのかもしれません。
お仕置き
こんにちは。

爽やかな笑顔に、そんな野生が眠っていたとは!
ウチでも時々、お仕置きっぽく嫌いなものを食卓にドンと出しますよ(笑
でも最近克服してきたようで・・・
ちょっとおもしろくないんです(笑
No title
短気は損気。

そんなことわざがそっちにもあるといいのにね。
というか、ありそうかな。

私は日本にいるときの彼しか知らないし、本当にお兄ちゃんみたいに優しくしてくれるから全然イメージ出来ないけど、そんなに喧嘩っ早くてはもっちゃんはいつも心配だよね。
私からも今度言っておくよ。
あまり怒りっぽくては赤ちゃんに嫌われるよ!と脅せばきっと良くなるハズだよ!笑
Re: ズッキーニ
涼一さん、こんにちは。

健康によいのかなあ、イタリアの先生はしつこく食べろってうるさかったですけれど!

ピザも美味しいですよね。作りたくなってきました、久々に!
Re: No title
DR KENさん、こんにちは!今日もまたまたよいお天気ですね。なんだかうれしくなって、具合は悪いのですが外を歩いてきました。すごくお花がきれいでびっくりしました。

私も20代のころは、わけのわからない正義感で人を傷つけたり、些細なことが許せなかった気がします。実の父親が弁護士で、そういう無茶な正義感の塊のような人でしたが、私にはやっぱり怖くしか思えませんでした。そのせいか、今でも敏感にそういう人に反応してしまいます。

しっかり血は受け継いでいるんですが!

彼の純粋な部分も彼の魅力であるので、ゴードンの短気は見守っていこうと思います:)
Re: お仕置き
ブッコロリさん

こんにちは!昨日ブッコロリ さんのブログを見ていました。
絶食のお話とか、私もアトピーもちなので共感です。

色々勉強させてくださいね!
Re: No title
ゆきの、

ゴードンはゆきのといるときは全く怒らないよね。私といるときも滅多にないけれど、
やっぱりいきなり殴られたりとか、物を放り投げたり、人を突き飛ばしてまで
電車に乗り込もうとする人がやたらこっちは多いせいかな。

今日も買い物にいったけれどね、棚のあちこちに買う気がうせた冷凍食品や
野菜の場所に生の魚が置いてあったりして、あーあって悲しくなったよ。
みんな元に戻さないのね、こっちって。

後、商品を手にとって、戻すときに放り投げるとか、落としてもそのまま知らん振りとか
当たり前なんだ。そういうことが許せないゴードンには、きっといらいらくるんだろうね。

私たちは日本が向いているみたい。
えぇぇ
ゴードンさんやりますねぇ!
キレイな顔立ちなのに!
確かに心配ですねぇ、
でもゴードンさんの気持ちわかります。
Re: えぇぇ
RISAさん、モーリスさんはそういうことに出会いませんか?
がっちりしていて、なかなかちょっかい出さなさそうですものね、頼もしくていいな・・。

うちはしょっちゅう、ちまちまやられていますよ。

昨日もゴードンとRISAさんのブログを読んでいたのですが、
モーリスさんを見て、「シェフですか?」と言っていましたよ。
発想がおかしいけれど、美味しそうなお料理にノックアウトされたみたい!

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